« 「今の私、これからの私の生き方を考える」玄田有史さんの講演会を終えて | トップページ | 就職面接会における学生の行動特性 »

2005.07.10

労働者かボランティアかどうかの線引きは難しい

 昨日は高知県NPO・ボランティアセンター主催のNPO実務講座「労務編」で講演を行ってきました。 毎年この時期に同センターが行っている。今回で4回目の依頼となり話す内容もほぼ定着しているわけで、いつも感じることなのですが、 NPO法人スタッフについての労働者性の判断がなかなか難しい。
ボランティアにも有償、無償とがあるゆえか、ボランティアと労働者との判断が一概にしにくいケースがあるのだ。

昭和60年・労働省労働基準法研究会報告 労働基準法の「労働者」の判断基準について
http://www.geocities.jp/jiro2982/s60houkoku.htm

実務的には上記の判断基準などを参考にして、労働者にあたるのか、あたらないのかを考えていくのだが、 やはりNPO法人はミッションがまずはじめにあって、法人の運営者側にも労働者を使用するという発想がないか、 あっても希薄のような気がする。

働いている方も事業目的や志に共鳴して従事しがちで「労働者として使用されている」 という会社で勤める時のような意識があまりないような印象を持つ。それに加えて事業採算ベースに載せているNPO法人は少ない。 世間一般の水準ほどの賃金を払って雇用できるほどの余力もないゆえ、最低賃金に定められた賃金で雇用するまでには至らないのが実状だ。

だからスタッフとして活動に従事してもらう際に最低賃金より低い謝礼を支給しているケースが多いと思われる。 一般的には最低賃金以下の謝礼である場合、本来労働者ではないと判断されようかと思われるが、 このような場合NPO法人の運営者は作業を依頼するときには、 あくまでも有償ボランティアとして協力を願って使用従属関係とならないように留意し配慮をしておくことをまず考えておかねばならないだろう。

|

« 「今の私、これからの私の生き方を考える」玄田有史さんの講演会を終えて | トップページ | 就職面接会における学生の行動特性 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/918/4901737

この記事へのトラックバック一覧です: 労働者かボランティアかどうかの線引きは難しい:

« 「今の私、これからの私の生き方を考える」玄田有史さんの講演会を終えて | トップページ | 就職面接会における学生の行動特性 »